私とは何か 個人から分人へ

$ついに社会人になるんですか?
私とは何か――「個人」から「分人」へ
(講談社現代新書) [新書]
平野啓一郎
オードリーの若林がおすすめしていた本です。
人の最小単位である「個人」を
もう一段階小さく「分人」と分ける事で
現代人が抱える様々な問題を独自の視点で解説してます。
「本当の自分とは?」
という問い自体を否定している本です。
本当の自分なんてものはなくて
誰もが人と接するときは接する人によって様々に変身する訳で(この本でいう分人)
その分人の集合体があなた自身なのである。
面白かったのはリストカット問題に触れていて
自己を否定している訳ではなく、
自己像を否定したいからリストカットという
死なない自殺方法を取る人がいると書かれていた所でした。
本当の自己否定ではなく、
自分が嫌いな部分の自己像のみを殺したいから
リストカットになってしまうと。
なるほど納得しました。(リストカットした事ないけど)
日頃から「自分」について悩んでいる人は
考えを整理、参考するのに良い本だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です