観ました
戦争中に四肢と聴力、言語を失いながらも「軍神様」として生きて帰ってきた久蔵と
それを支える妻シゲ子の話
感想・・・
とにかく寺島しのぶと大西信満の演技がすごい！！
特に四肢を失った久蔵を演じる大西信満の演技が秀逸
うめき声以外のセリフもなければ手足の動作もなくてほんとに表情でしか表現する場所がないのに
それはもう見事に感情を表現できとる
このリアルさがとにかく凄い
特に後半の地面をはいずりまわるシーンや自分の記憶に苦しむシーンは恐怖そのものでした
作中は総じて人間の脆さ、汚さ、を描いてて
ときどき寺島しのぶがみせる日本人の艶やかな感じが何とも良い雰囲気をかもしだしてました
人間の汚さ、悪の原因は全て戦争にあるという考え方で一貫して戦争を批判してる映画です
途中で入る戦争中の実際の映像の悲惨さも鮮烈でした
元ちとせのエンディングも印象的

戦争が持つ「負」をしっかり理解する意味で一回は見た方がいい映画だと思いました