21g

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「21g」
公開:2003年
出演:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

命を奪った者
命を奪われた者
命を与えられた者

3人の人生を通して命の重さとは何かを問いかける映画

タイトルは人が死ぬ瞬間に体重が「21g」だけ軽くなった(=魂の重さ)という

実際の実験結果をもとにつけられたものです。
(100年くらい前の実験なので、信憑性は薄いですが。。)

高校時代に一度見て、面白かった記憶はあるものの、

内容を完全に忘れてたので、もう一度みました。

重いテーマですが、やっぱり面白かったです。

それぞれが絶望の淵で何か(宗教(神)、愛、ドラッグ)に救いをもとめるのですが、

果たしてそれで本当に救われるのか。。

現実の残酷さを噛み締めて生きる事が

命の重さをはかる事なのかという事を考えさせられる映画です。

後、ナオミワッツの作られた感じのない

自然な演技、表情が素晴らしかったです。

パルプフィクション

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「パルプフィクション」
公開:1994年
出演:ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、サミュエル・L・ジャクソン
監督:クエンティン・タランティーノ

カンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞した

タランティーノの出世作

かっこいいです。

イケメンとかではなく、

映画そのものが持ってるパワーというか

センスがかっこ良いです。

「レザボア・ドッグス」でも思いましたが、

タランティーノが描く

銃を持った黒づくめのスーツの男たちのやりとりには

男が憧れる要素がたくさん詰まってるんだと思います。

そしてこの映画のユマ・サーマンから受ける魅力は

女性の魅力というよりは、

前述の男性的なかっこよさに近い気がします

ゴジラ対ヘドラ

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「ゴジラ対ヘドラ」
公開:1971年
出演:山内明、川瀬裕之、木村俊恵
監督:坂野義光

ゴジラ熱復活に伴い、

まだ見た事のなかったゴジラ作品をみようという事で見ました

この「ゴジラ対ヘドラ」は社会的メッセージが強い作品で

人間の核実験によって生み出されたゴジラと

同じく人間の環境汚染から生まれたヘドラが

対決しそこで多くの人間が犠牲になるという話です。

服装、音楽、アニメ等全体的にサイケデリックな印象が強く、

1971年公開の映画なんですが、むしろ新しさを感じました。

テーマ曲はメッセージ性が強すぎて、
とても子供向けの曲とは思えませんでした


「かえせ!太陽を」 - 北山和美

THX 1138

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「THX 1138」
公開:1971年
出演:ロバート・デュヴァル、マギー・マコーミー、ドナルド・プレゼンス
監督:ジョージ・ルーカス

スターウォーズでおなじみ「ジョージ・ルーカス」のデビュー作です。

恋愛も禁止され完全に情報統制された近未来で

主人公が自由をもとめ、窮屈な世界からの脱出を試みる映画です。

非常に難解で、これまで見てきた映画の中でもかなり見るのに苦労した映画です。

わからない、つまらないと言えばそれで終わりですが

この映画の映像世界と文学的表現が

「これを否定するやつはセンスがないぜ」と

無言のプレッシャーをかけてくるので僕には言えません

主人公が半ば暴走ともいえる脱走の末、

最後に見る光景にはぐっとくるものがありました。

・ジョージ・ルーカス信者
・芸術的解釈に自信のある人
・「この映画つまんねぇ!」と大声で言える勇気のある人

は是非見てみてください

American History X

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「アメリカンヒストリーX」
出演:エドワード・ノートン、エドワード・ファーロング
監督:トニー・ケイ

アメリカ国内に存在する人種差別の問題を描いた映画

差別を行う事のむなしさ、愚かさを伝えると同時に

差別自体は不変的に存在するもので、

差別根絶がいかに難しいかという事を痛感させられた映画でした

そしてエドワード・ノートンの演技が素晴らしくかっこよかったです。

この映画の感想は政治的、思想的な内容に直結してしまうので、

ここでの言及は避けますが、

おそらく今おかれている国の情勢やその人の考え方によって

この映画から受け取るものは大きく変わると思います。

名作です。

GODZILLA

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「GODZILLA」
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン
監督:ギャレス・エドワーズ

お台場シネマメディアージュでみてきました。

言わずと知れた「ゴジラ」です。

前回のハリウッド版ゴジラが全然面白くなかったので、

ハリウッド版ゴジラと聞くだけで、

敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、

今回のハリウッド版ゴジラは最高でした

子供の頃のあのわくわくがそのままスクリーンに帰ってきましたよ!

オープニングの背びれがみえるシーンから心の中で「ゴジラだー!」と
叫んでました。

テンポが良く5分おきくらいに盛上がるポイントがくるので、
最後まで常に温度が高いまま内容が展開していきます。

エンターテイメントとしても最高なんですが、

原子炉のメルトダウンや津波等

現在の日本の状況に重なる部分も多く、特に前半は見る人によっては、

ショックの多い内容かもしれません。

ただこの映画は今このタイミングで映画館でみるべき映画だと思いました

空前のゴジラブームが到来しております。

トランセンデンス

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「トランセンデンス」
出演:ジョニー・デップ、レベッカ・ホール、モーガン・フリーマン
監督:ウォーリー・フィスター

新宿ピカデリーで観てきました。

人工知能の世界的権威ウィル・キャスターがテロリストによって殺害されてしまう

同じく科学者である妻エヴリン・キャスターはこれまでの彼の研究成果を全てつぎこみ、

夫ウィル・キャスターを人工知能としてよみがえらせる

人間を凌駕する知能をもってよみがえったウィル・キャスターは、

次第に人類を脅やかす存在へと進化していく..

「マトリックス」「インセプション」のようなバーチャルでの
やりとりを期待していたのですが、

武器を持った生身の人間とのリアルな戦いばかりで少し残念でした

映画中にあったバイオテクノロジーの進化による

細胞活性での即時再生なんてのは将来的に実現する日がくるんでしょうか

人間だけが長生きしても

地球には何も良い事がないと思います。

未来世紀ブラジル

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「未来世紀ブラジル」
出演:ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ニーロ、キム・グライスト
監督:テリー・ギリアム

情報統制された近未来社会において、

妄想中毒の主人公の、

隔絶された妄想と現実の世界が

一人の美女を通じて次第に交錯していく話です

ド派手なSF映画よりも

この映画や「時計仕掛けのオレンジ」のような

ブラックでどこか不気味なディストピアSFが個人的には好みです

緻密で粗い世界観と

奇天烈なキャラクター達が素敵でした

映画のキーマンでもあるタトルがロバートデニーロとは

全く気付きませんでした

是非最後のオチまでしっかり見てほしい映画です。

クロニクル

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出演:デイン・デハーン、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダン
監督:ジョシュ・トランク

ごく普通の3人の高校生が、

突如、超能力者として覚醒し、

次第に暴走していくというストーリー

コンプレックスを抱える冴えない少年が、人間を超越した力を得る事で、

自分を神だと思い込むようになり、暴走していく過程がリアルに描かれています。

主人公のアンドリューがAKIRAの鉄雄と重なりました。

こういうのを心理学的には「自己愛性パーソナリティ障害」というらしいです。

「力」を正しくふるうには健全な「精神」が必要ということですね