スーパー!

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「スーパー!」
公開:2010年
出演: レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ、リヴ・タイラー
監督: ジェームズ・ガン

「キックアス」のパロディ映画

主人公が冴えない青年から冴えないおっさんに変わってます。

主軸や大まかなストーリーはほぼ一緒ですが、
こちらも本作に負けず劣らず面白かったです。

この映画のラストがとても気持ち良いです。

決してハッピーエンドではないけれど、
以前より自分の中で輝いている時間が増えているっていうあの。。

いやーいいですね

博士の異常な愛情

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「博士の異常な愛情」
公開:1964年
出演: ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、スターリング・ヘイドン
監督: スタンリー・キューブリック

スタンリー・キューブリック SF3部作の1つ

アメリカ空軍司令官が精神異常をきたし、独断でソ連への核攻撃を開始
アメリカ政府はなんとかこの危機を回避しようとソ連政府へ通達するが、
ソ連には攻撃を受けた際に自動発動する生物全滅兵器が存在する事が明らかになる。。

これは相当面白かったです。

各兵器誤爆しといて、「このままではソ連の報復で1億人以上の犠牲がでる。
その前にソ連の基地を全てたたけば2000万人の犠牲ですむ」とか

まさに日本に核爆弾落としといて世界平和のために必要だったとか言ってる
アメリカ人そのものですね。

最後の核爆発シーン(実際の写真を利用した)も秀逸でした。
重くなりすぎないシニカルな雰囲気も最高です。

これでキューブリックのSF3部作は全て観た事になります。
個人的な順位は

1位 博士の異常な愛情
2位 時計仕掛けのオレンジ
3位 2001年宇宙の旅

ですかね。「博士の異常な愛情」がダントツです。

ちなみに本作の正式タイトルは
「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」
らしいです。

長過ぎ

ゆきゆきて神軍

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「ゆきゆきて神軍」
公開:1987年
出演: 奥崎謙三
監督: 原一男

非常に偏った正義感を持つ奥崎謙三という男の行動を追ったドキュメンタリー映画

終戦後に謎の死を遂げた同僚の事件の真相を解明すべく、
当時の上官に対して暴力もいとわず容赦なく戦争責任を問うていくその凄まじい迫力たるや。。

傑作です。

今までの戦争映画にはなかった視点からとてつもないパワーで
「戦争とは?」「正義とは?」「平和とは?」を考えさせられます。

セルピコ

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「セルピコ」
公開:1973年
出演: アル・パチーノ、ジョン・ランドルフ、ビフ・マクガイア
監督: シドニー・ルメット

「12人の怒れる男」「その土曜日7時58分」のシドニールメット監督が描く
ニューヨーク市警に蔓延する汚職や腐敗に立ち向かう警察官の実話に基づいた作品

日本の平成生まれの僕からは想像できないような汚職ぷりです。

セルピコvs汚職組織の構図を自分vs会社に置き換えた時に
自分は完全に長いものにまかれるなー思います。

信念と正義感で行動できるセルピコさん
どう見ても警官に見えないヒッピー丸出しのセルピコさん

かっこいいです

2001年宇宙の旅

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「2001年宇宙の旅」
公開:1968年
出演: キア・デュリア、ゲイリー・ロックウッド、ウィリアム・シルベスター
監督: スタンリー・キューブリック

スタンリー・キューブリック SF3部作の1つ

「モノリス」といわれる黒い石板を軸に「人類の夜明け」「木星使節」「無限の宇宙の彼方へ」
とそれぞの物語が展開されていく映画

不朽の名作といわれる本作ですが、映画をみただけでは
正直内容がいまいち入ってきませんでした。

読解力、知識量、感受性のどれも足りてなかったんでしょうね。。

ただ映像、世界観の完成度の高さは誰が観ても一目瞭然です。
とても半世紀前の作品とは思えません。

後、日清カップヌードルの音楽はここから来てたんですね。

歴史的な価値のある1本である事は間違いないのでしょう。
SF好きな人は是非観てみてください。

ウルフ・オブ・ウォールストリート

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「ウルフ・オブ・ウォールストリート」
公開:2013年
出演: レオナルド・ディカプリオ,ジョナ・ヒル,ジャン・デュジャルダン
監督: マーティン・スコセッシ

ドラッグ、女、金にまみれるウォールストリートで
凄まじいスピードで成り上がっていく株式ブローカー達を描いた映画

実在するストラットン・オークモントというペニー株の仲介取引会社の
経営者ジョーダン・ベルフォートの回想録『ウォール街狂乱日記 – 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』
を原作にした映画です。

とにかく金金金、女女女、ドラッグドラッグドラッグと、
とても子供にみせられる内容ではないです。

しかし観ていてとにかく気持ち良い。
あの下品っぷりが最高なんです。

「fuck」の数が506回と非ドキュメンタリー作品としては史上最多らしいです。

映画自体は179分と長めですが、音楽、台詞、テンポが素晴らしく
全く長さを感じませんでした。

ディカプリオがとにかくいかしてます。
オススメ。

エデン

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「エデン」
公開:2013年
出演: ジェイミー・チャン,ボー・ブリッジス,スコット・ミシュロウィック
監督: ミーガン・グリフィス

突然誘拐され、一切の自由を奪われた管理体制のもと売春を強要され、
汚れていく心身の中でそれでも希望を見いだそうする少女達を描いた映画。

アメリカで実際に起きた少女監禁売春事件を基にした映画だそうです。

主演の「ジェイミー・チャン」がこの人しかいないだろうっていうくらいに
ナイスキャスティングでした。

売春婦達が妊娠した時に、
その身ごもった「赤ちゃん」までも人身売買の商品として売りさばくという
非人道っぷりにアメリカ流石だぜ!

ハートロッカー

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「ハート・ロッカー」
公開:2009年
出演: ジェレミー・レナー,アンソニー・マッキー
監督:キャスリン・ビグロー

イラク戦争中の2004年、バグダッド郊外。アメリカ軍の危険物処理班は、路上に仕掛けられた「即席爆発装置(IED)」と呼ばれる爆弾の解体、爆破の作業を進めていた。
だが、準備が完了し、彼らが退避しようとしたその時、突如爆発した。
罠にかかり殉職した隊員に代わり、また新たな「命知らず」が送り込まれてきた。地獄の炎天下、処理班と姿なき爆弾魔との壮絶な死闘が始まる。

緊張感のある息を呑むシーンの連続でした。
とにかく爆発音に臨場感があり、高音質環境で観たらすごいと思います。

基本戦争映画を観るときはどれだけ悲惨な内容であっても、
過去の出来事として頭の中で割り切って観ている部分があるんですが、

この映画は現在進行形で行われている今の戦争状況を
リアルに体験できました。

モーターサイクル・ダイアリーズ

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「モーターサイクル・ダイアリーズ」
公開:2004年
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル,ロドリゴ・デ・ラ・セルナ
監督:ウォルター・サレス

革命家「チェ・ゲバラ」の若かりし頃の放浪記
『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』をもとにした映画

奇麗な中南米の風景を感じ取れる映画で、旅好きな人にオススメです。

こういうロードムービーは観た後に前向きで晴れやかな気持ちになるので
定期的に観ておきたいジャンルです。

作中で本物のマチュピチュの映像が出てくるのですが、
自分が旅してたどり着いたような錯覚に陥りました。

旅したいです。

歩いても歩いても

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「歩いても歩いても」
公開:2008年
出演:阿部寛,夏川結衣,原田芳雄,樹木希林
監督:是枝裕和

家族揃っての一泊二日の夏の里帰り。
そこで起こる家族間での非常に繊細なやり取りを
淡々と映し出している映画です。

・父親と息子の仕事に対する価値観の違いとコンプレックス
・いとこにあたる子供同士の微妙な距離感での会話
・バツ1子もちの奥さんとの姑問題

どんな家庭や家族でも起こりうる日常的なやりとりを淡々と映し出す事で、
そのありきたりな風景を客観的に感じる事ができました。

全く誇張されず、風のように表現された
“違和感”や”毒”に、日常的な行為の中に含まれる残酷さや、
家族の表面的なつながりというものを感じました。

ただ映画を見終わった後の感想としては、残酷で希薄な部分はあるものの
家族はやっぱりかけがいのないものであり大切にした方がいい存在であるという事です。

なんだかんだで言葉にできなような関係性なのが家族かなーと。

作中にほぼBGMも使われず、何か起こりそうで何も起きずに話が進んでいくので、
退屈に感じる人もいるかと思います。